前回、前々回のコラムにて
「DAOってなに?」
「DAOの、何がスゴイの?」
についてお話ししてきましたが
今回は実際に、
「DAO(分散型自律組織)を成立させるために必要な二つの要素」
について
ひふみ村(ひふみコーチ株式会社)を例にしながら
「DAO的コミュニティ」についてお話してみたいと思います。
「ひふみコーチ株式会社を、DAO化する!」
と宣言された ひふみ村村長・秋田稲美さん。
稲美さんの今回の宣言は
過去の失敗の歴史と繋がっていた…そうです。
遡ること、22年前。
稲美さんが創立したとある会社。
当時、もちろん「DAO」という言葉は存在しなかったけれど
「みんなで、フラットに、やろうよ!」
という、「DAO的組織を作りたい!」という想いがあったそう。
最初はひとりから始めた会社が、
一人増え、二人増え…。。。
社員が4人になった時、
なんと、全員を、取締役にしたのだとか…!!!
その後、別の協会を創立されて。
同じ気持ちで
理事を、年々倍にしていったそう。
「今年12人なら、来年は24人。
再来年は48人にする…!!」
で
何が起こったか…?
ピラミッド型で「統治」すべきはずの
組織のバランスが崩れ、
いろんな考えの人がいろんな意見を主張し
まとまらず、カオスとなり…、、、。。。
「だけど、ずっとやりたかった。フラットな組織」
そして今。
ひふみコーチ株式会社が、
なぜ「フラットな組織」として成功してるか?
大事なことは、二つあったそう。
一つ目は、「ポジションをなくす」。
ひふみコーチ株式会社は
取締役は、あくまでも稲美さんなのだけれど。
同時に、稲美さん自身も村人の一人。
「管理者」ではないんです。
実際、村(組織)内で何か決める時も
「上の人に決定権」があるわけではありません。
村の運営会議も、
「稲美さん、ハンコください」
「稲美さん、許可ください」
なんて一切なく
「それ、面白いね! やってみよう!」
「こんな風にしたらいいんじゃない?」
一人一人が、アイデアを持ち寄って
一人一人が、決定権を持っている。
「わたし」と「あなた」の中で
何かが 生まれて。
そこに
「面白そう!」「やってみよう!」と
ワラワラと人が集まって。
誰かが「指示」「命令」するんじゃなく
一人一人が
「わたしにできること」を開放しながら
パズルのピースのように自然と
凸凹がはまって、一つの絵になっていく。
役職という「ポジション」ではなく
わたしという「才能・存在」で
プロジェクトを、生み出していく。
まさに、「DAO」的な集まり。
そして、二つ目は「理念」。
「統治するものも、指示も許可もいらない」
それができるのは、
「信頼している」「信頼してもらえている」
という関係性があるから。
そしてその関係性は
この村(組織)にいる一人一人が
「村を良いものにしたい」
「自分を高めていきたい」
そう思っているから。
「自律」して、「分散」して
みんなそれぞれに、本当に個性豊かなんだけど
バラバラになったり、突っ走りすぎる人がいないのは
ひとつ、共通の「想い」があるから。
それが、「理念」。
ひふみ村の理念は
「あらゆる人の 一番のしあわせを 探そう。」
それを元に、集まってきているみんなだから。
ブレずに、離れずに、競わずに
繋がって、広がって、深まっていける。
「DAO!」「NFT!」「メタバース!!」と
いくらテクノロジーを追いかけても
結局、そのテクノロジーを使って
「どんな世界を創っていきたいか?」
そんな
「理念」「想い」が真ん中にないと
「DAO的コミュニティ」は存在し得ない。
あなたの、そして
あなたの村(組織)の理念は何ですか?
それは、ピッタリと重なっているでしょうか?
次回は
「で、ブロックチェーンでわたし達の生活はどう変わる?」
をお話ししますね。
今日も、あなたの一番のしあわせが花開きますように。
ひふみ村広報愛より愛を込めてお届けしました。