不登校で苦しむ時代、もうやめにしない?〜ひふみ学園での3ヶ月〜

こんにちは!
ひふみ学園 園長の秋田稲美です。


2024年4月13日。
不登校の子ども達と保護者のためのオルタナティブスクール
【ひふみ学園】をオープンして、三ヶ月が経ちました。

岐阜県恵那市の岩村にある校舎は、
築270年の古民家。
街並み全体が、江戸時代の風情あふれる保存区域。





今日は、
「教員でもなく、不登校時の親でもない」わたしが
なぜ、ひふみ学園をオープンしたか?

そして、オープンから数ヶ月経った今の
子ども達の様子、学園での風景をお届けしますね。





不登校児童生徒数の推移表を見ると、
令和4年度で30万人の子ども達が「不登校」。

年々数は増していますが、
特に令和ごろから、急カーブで増えています。

ここに、「行き渋り」、
つまり「行きたくないけど行っている」という子ども達の数も入れると
かなりの数になります。


そしてそんな子ども達を育てる親御さん達は、
何らかの形で、「悩んでいる」。


「不登校児がいる家庭で一体何が起こってるか?」を知るオススメ漫画
『学校に行かない君が教えてくれたこと』




ここで、国の法律に立ち返ってみましょう。

「義務教育の義務とは?」

教育基本法第四条にはこのように書かれています。

「国民は、その保護する子女に、9年の普通教育を受けさせる義務を負う。」

つまり、
「義務教育は、大人の義務」。

子どもに課せられた「学校に行く義務」ではないのです。



不登校の問題を一言で言うなら、
「選択肢」がないこと。


幼稚園・保育園では、選択肢があります。
行っても行かなくてもいい。
合わなければ、他の園に変わってもいい。

高校も同じですね。
通信制もあるし、商業科、普通科、
子ども達の個性に合わせて、色々と選べます。


一方、
義務教育の9年、小中学校は、地域の学校に行くしかない。
選択肢が限られているんです。

「学校が合わない」「先生が合わない」
そうなった途端に、行くところがなくなってしまう。



ここで、教育法の続きを。


国または地方公共団体の設置する学校における義務教育においては、
授業料は、これを徴収しない。




つまり、

「他に行かせようとするなら、お金もかかりますよ」。
「国または地方公共団体の設置する学校に行かないなら、
 各家庭で何とかしてください」

これが、国のスタンスなんです。


そんな中、共働き家族が多い現代
不登校の子ども達がいる家庭では、
大くの場合は母親が仕事を辞めたり何とか勤務時間を工面するなどして、
その子のそばにいる。その子が一人でいないようにしている。

これが、現状なんです。

 





不登校の問題は、
不登校児を抱えている家庭だけの問題ではありません。


「今はいいか…」「様子をみよう」…
と言って、子どもに機会を与えずにいると

あっという間に成人し、
さらに30代・40代になってしまうと
ますます社会に出るのは難しくなります。

働けるポテンシャルは持っているはずなのに
それを発揮する環境を整えてあげられるのは、大人。

そこに導いてあげられないまま
社会に出ず、生活保護を受けるようになることは、
本人とその家族にとってはもちろんのこと、
社会にとっても、大きな喪失。

 




どんな子ども達も必ず、
その子が好きなこと、得意なことを持っている。

それをしっかりと開花させて
自信を持ち、幸せを感じ、人と繋がり、
やがて社会に貢献できる大人になる。

それは、全ての子ども達が持っている「権利」。

だけど、150年変わらない今の学校制度では
「好き」や「得意」を発揮することはもちろん、
「自分の個性」を表現することさえできない子ども達がたくさんいる。

不登校児の増加は、
子ども達が学校制度に対して「一揆」を起こしてる状態と言ってもいいでしょう。


だからこそ、
まだ彼らが子どもの頃に、「選択肢」があれば…。

自分の好きや得意に気づき、
他者と共有しながら技を磨き、
他者に受け入れられながら自信を付けて、

やがて社会に飛び出して、
ビジネスを起こしたり、世界を良くしていくことができる。

それは、本人・家族にとっての悦びであることはもちろん、
社会にとって、国にとって、世界への貢献なのです。




【ひふみ学園】を、オープンする。
そう決めたのは、こんな背景や想いからでした。




ひふみ学園のカリキュラムは、
(今のところ)「好き放題」。

実は開校前は、
「頑張ってカリキュラムを作ろう!」と考えていたのですが、
「そんなことより、“彼らの好きなこと”をまず、大切にしたい」
ということに気づいたからです。


とはいえ、ざっくり時間割はあります。

登校したら、朝の会。
午前中は体を動かす時間と、「好き」を探求する時間。
みんなで手作りのお昼ごはんを食べて…
午後は「勉強する時間」。

「勉強」と言っても、教科書があるわけではありません。

「これをやれば、こんな勉強になる!」
と一人一人がプレゼンをして、
みんなに「うん、いいんじゃない?」

と言ってもらえたら、それを「勉強」する。


プログラミングを学んだり、
ビデオ動画を作ったり、
お料理したり…

毎日、何が起こるかわからない!

 

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オープンして三ヶ月。

子ども達は、毎日楽しみに学園に足を運んでくれています。
休みの日なのに、オンラインで待ってくれている子もいます。
学園に通い始めてから、公立の学校にも時々行くようになった子もいます。


まだまだ、生まれたばかりの【ひふみ学園】
いろんなプロフェッショナルのプロボノ先生を迎えたり
世界中の仲間と繋いだり、

子ども達の可能性と同じように、
無限大の未来を、感じています。



毎日の子ども達の様子はinstagramから。


 

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そして最後に
不登校に悩む保護者の皆さんへ。


「あなたの人生を、大切にしてください。」


子ども達が心配なのは、本当によくわかります。
彼らの未来のことで頭いっぱいになっちゃう。
思考も時間も、占領されてしまう。

でも、
その間にあなたの人生も時が過ぎていってる。


まだ、始まったばかりの【ひふみ学園】ですが
岩村に通える方も、そうでない方も
助けになれることが、きっとあります。



ぜひ、気軽に、メッセージを、
そして、遊びに来てくださいね。

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ひふみ学園園長
秋田稲美より、お届けしました。

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