1/19(火)性教育先進国オランダに学ぶ「0歳からはじまるいのちと生き方の教育」
講師は、リヒテルズ直子さんをお招きして、第3回の講座が開催されました。
講座の事務局である阿部博子さんの開催レポートをご紹介します。
第3回「 生殖とセクシュアリティの教育 その1 幼稚園〜小学生」
オランダの子供たちが、実際にどんな教育を受けているのかを学び、まず驚いたのは、性に関する情報(それも正確な情報)にアクセスできるツールが非常に充実していることでした。
授業の教材や、動画、ゲーム教材の他、親向けのWEBサイトや子供が相談できる機関など、数々の情報が用意され、間違った情報に接近しないような仕組みが出来上がっているのです。
前回は、どのようにオランダの性教育が発達したのかの背景を学びましたが、その経緯があったからこそ今の環境がつくられ、今の性教育につながっているということがよくわかりました。
【心に残った今日のキーワード】
性教育を始めるうえで、「ノー」と言えることが大切
オランダでは幼児のうちから、「ノー」と言えることが大切だと学び、言う練習ができる環境ができています。
「ノー」と言えることは、自分が嫌なことを強制された時に拒否できる力、自分で判断して自分なりのボーダーラインを決める力を養うことに必要なこと。
それは、自分を大切にすることにつながり、そして人権教育にもつながっているのだと。
参加者からは、「日本では子供のころから「はい」と言う訓練ばかりしてきたけど、「ノー」という訓練も必要なんだと感じた。」という感想。これには大きく頷きました。
リヒテルズ直子さんもおっしゃっていましたが、今回学んだことからすぐにやってみようと、部分を切り取るのではなく、全8回の講座を最後まで学んだうえで、大きく考える必要があるんだなと感じました。
環境が違うので、オランダでの教育をそのまま日本でやるには無理があるけど、日本の現状に合わせたやり方を少しずつ模索していくことも必要ですね。