1/12(火)性教育先進国オランダに学ぶ「0歳からはじまるいのちと生き方の教育」
講師は、リヒテルズ直子さんをお招きして、第2回の講座が開催されました。
講座の事務局である阿部博子さんの開催レポートをご紹介します。
第2回 オランダ人の性意識、性教育が発達してきた背景
性教育というのは生き方そのもの。いのちをどう大切に扱うかにつながる。
こんな言葉から始まった今日の講義。
前回の講義を受講し、あまりにも違うオランダと日本の現状を目の当たりにし途方に暮れたという感想も聞かれましたが、
まずは気づくこと、そしてどこから変えていくかを考えることが大切とおっしゃるリヒテルズ直子さんの言葉に励まされました。
今日の私にとってのキーワード
「本音とタテマエ」
日本の学校や社会では、校則や規範など、「~べき」に囚われることが多く、差別してはいけないとか、みんな仲良くとか、言葉ではきれいごとを並べる。
そうしたタテマエを形だけやってるように見せかけることに慣れ、本音でそれを考える習慣がなくなっているのではないか。
こんなことを問われハッとしました。
オランダも初めから今のようなオープンな社会だったわけではなく、日本と同じように同調圧力やタテマエ主義の時代があったようです。
しかし、現在のように変化を遂げた背景には、市民運動から始まった様々なムーブメントがあり、クローズドな社会を少しずつオープンな社会に導いていったようなのです。
日本もタテマエ主義から離れ、もっと本音で考える必要がある。
子供たちがあるがままでいられ、自分の心を理解してもらえ、わからないことをわからないと言っていいと思える環境づくり、そして、自分でボーダーラインを決められて、Noが言えるようになること。
それにはやっぱり、大人の態度が重要で、知識を教えることも重要で。
一人の力は小さいけれど、みんながつながって動けば、この先の小さな一歩から少しずつ広がっていく。そんな希望が持てた講義でした。