もう一つの世界を

人生は一つじゃない。

悩みながらも仕事に集中する時間

友達と遊んだり語り合う時間

ゲームに没頭したり推しに夢中になったり

どれも同じ「自分」でありながら、それぞれに違う顔を持つ。

世界も一つじゃない。

職場ではキリッとしたプレゼンをして

家庭ではトドのように寝っ転がり

旅先で子どものようにはしゃぐ
どれも同じ「自分」でありながら、無数の小さな世界を持つ。

「自分」を変えようとすると、
難しい。

なぜなら、どの自分も自分だから。
だったら、
自分は自分のままで、

「もう一つの自分」をつくったらどうだろう。

分人主義という概念

平野啓一郎(小説家)は、著書『私とは何か』で次のように述べています。

”本当の自分”はひとつじゃない”
「個人」から「分人」へ。

「分人dividual」とは、「個人individual」に代わる新しい人間のモデルとして提唱された概念です。

「個人」は、分割することの出来ない一人の人間であり、
その中心には、たった一つの「本当の自分」が存在し、
さまざまな仮面(ペルソナ)を使い分けて、
社会生活を営むものと考えられています。

これに対し、「分人」は、対人関係ごと、
環境ごとに分化した、異なる人格のこと
です。

中心に一つだけ「本当の自分」を認めるのではなく、
それら複数の人格すべてを「本当の自分」だと捉えます。
この考え方を「分人主義」と呼びます。

同じように世界も一つではありません。
いくつもの世界が、刻々と移り変わっています。
さらに、そのスピードは年々増しています。

「分人主義」という概念によって私たちは、
「本当の自分」に縛られることがなくなります。

自己否定や混乱が軽減し、
あてもない自分探しが終わり、
人生をより自然で豊かに築くことができるようになります。

ひふみ塾で
「分人」づくり

人前に出るのが苦手なAさん、
起業家を支える「分人」

SNSは見る専門。オンラインMeetingは聞く専門。人前に出ることは苦手で、ひっそりと暮らしていたい。事務作業などの裏方仕事は好き。そんなAさんは、子育てに迷いコーチングを学び始めた。

そのAさんがひふみ塾に入り、起業を目指す人たちと出会う。起業をする人は自分と違うと思っていたが、自分と同じように悩んだり、なにより社会を良くしたいという優しい人が多いことを知った。「事務作業を手伝ってもらえないか」と依頼され、できることをしただけなのにとても喜ばれ報酬をいただけた。Aさんに、起業家を支えるサポーターという「分人」ができた。

会社員生活17年のBさん、
コーチとして副業する「分人」

新卒で入社した会社に勤続17年のBさん。仕事にもプライベートにも役立ちそうなコーチングを学んだ。さまざまなキャリアをもった人の話を聞くのは楽しいし、コーチングをすることでクライアントの変化が嬉しい。自分はコーチに向いているかも?!と思った。

そのBさんがひふみ塾に入ったことをキッカケに副業申請を会社に提出し、受理された。気づいたらクライアントが増えて月に20万円くらい稼げるようになってきた。このまま本業を続けるかどうか迷っているが、今のところコーチングの腕を磨きたいと思っている。コーチとして副業する「分人」は本業にも活きている。

海外在住歴30年のCさん
日本人の私という「分人」

ドイツ人の夫と結婚して30年。3人の子どもたちも成人間近。子どもたちはドイツで生まれ育っているのでもちろんドイツ人。親戚も、学校も、病院も、すべてドイツ語での生活。この先も一生をドイツ人として生きる。親もなくなり、学生時代の友だちしかいない日本にはもう帰れないと思っていた。

そのCさんがひふみ塾に入り、日本とのコネクションができた。100名もの友だちができ、日本語での会話を日常的にオンラインでするようになった。日本に帰国したときに待っていてくれる友だちがいて、一緒に日本を旅できる。親の介護や自分のこれからの相談もできて日本人としてのアイデンティティを取り戻し、日本人の私という「分人」を愛おしく思っている。

経営者として22年のBさん、
手仕事が大好き「分人」

20代で起業し、気づいたら50歳になっていたDさん。仕事を一生懸命してきたから、それなりの蓄えもできた。今までのようにがむしゃらに働きたくないので徐々に仕事の時間を縮小したいと思っているが、「社員を養わなくちゃ」という責任感が抜けず、休みの日も気持ちが休まらない。

そのDさんがひふみ塾に入り、子どもの頃に好きだった裁縫を思い出した。新しいミシンを購入し30年ぶりに布を買いに行ったら懐かしさで気持ちがタイムスリップ。夢中になってクッションカバーなどつくり褒められると、仕事を忘れている自分に気づいた。手仕事が大好きという「分人」を取り戻した。

ひふみ塾生のリアルを知る

もう一人の自分を、
もう一つの世界で
生きよう。

これからの時代、子どもだけではなく大人も、
デジタル空間で過ごす時間が増えるでしょう。

仕事のオンライン化やメタバースの普及により、
仮想空間で過ごす時間が増え、
異なる「分人」がいくつも自然に生まれます。

分人主義は、これからの社会のデフォルトの生き方となるでしょう。

それはきっと、想像をはるかに超える未来。
あなたは、どんな未来を、どんな分人で生きますか?

あらゆる人の一番の幸せをさがそう
ひふみコーチ株式会社