バングラデシュのムハマド・ユヌス氏は、小額融資(マイクロクレジット)を行うグラミン銀行の功績でノーベル平和賞を受賞しました。グラミンとは、ベンガル語で「農村の」という意味です。
ユヌス氏が行ったのは、農村部で暮らす女性への、無担保・小額のお金の融資。これは、バングラデシュの常識である「都会でビジネスを行う男性への、担保有・多額のお金の融資」の真逆のこと。結果、多くの女性たちが貧困から救われ、ユヌス氏にはノーベル平和賞が授与されました。
コロナウイルス蔓延防止のため、社員を在宅勤務にさせたら生産性が各段に上がり、なおかつ社員の幸福度も上がったと言います。さらに、オフィスコストが大幅に削減されたというオマケまで。
同じように、会議をすべてオンラインにしてみたら、全国から会議のために集まる出張旅費が大幅削減。さらに、オンラインだから頻繁に会議ができるようになり、コミュニケーションが円滑になった、という事例も。
このように、思い切って真逆に舵を切ってみると、思わぬイノベーションが起こることがあります。その時の要諦は、「Do it with Joy」。これは、ユヌス氏が『6つのグラミン・ソーシャルビジネスの原則』を書き終えた後、「7.Do it with Joy.」と付け加えた一文です。